◆プロボクシング ▽IBF世界ライトフライ級(48・9キロ以下)王座決定戦 王者・クリスチャン・アラネタ―同級2位・タノンサック・シムシー(6月19日、大田区総合体育館)

 グリーンツダジム契約選手の東洋太平洋ライトフライ級王者でIBF世界同級2位のタノンサック・シムシー(タイ)が17日、19日に控える同級1位・クリスチャン・アラネタ(フィリピン)との王座決定戦に向け、横浜市内での公式会見に出席した。

 「チャンピオンの座に座ることを成し遂げたい」。

5年越しの世界戦初挑戦となったタノンサックは冷静な顔つきで意気込みを語った。2020年11月、当時のWBA世界同級王者・京口紘人(ワタナベ)への挑戦が決まり、ともに前日計量をクリアしたが、その後に王者陣営でコロナ感染者が複数判明。興行自体が中止となった。「その期間いい練習ができた。準備万端でチャンピオン戦に臨むことができるのでいい時間だったと思う」と逆境をバネにしてきた。

 グリーンツダジムとしても07年の高山勝成vs新井田豊以来の世界戦。本石昌也会長は14年に会長に就任してから初の世界戦興行となるが「夢のステージに立てることをうれしく、楽しく思う」と笑顔で答えた。

 両選手とも世界初挑戦。通算成績は左構えで30歳のアラネタが25勝(20KO)2敗、右構えで24歳のタノンサックが38勝(34KO)1敗。

◆タノンサック・シムシー 2000年6月17日、タイ・シーサケット生まれ。24歳。14歳からムエタイを始め、40戦(30勝10敗)を経てボクシング転向。

18年6月、タイでプロデビュー。19年5月、グリーンツダジムと契約。22年9月、矢吹正道に7回TKO負けし、初黒星。24年4月、東洋太平洋同級王座を奪取し、2度防衛中。身長161センチの右ボクサーファイター。両親、兄、弟、妹2人の7人家族。

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