韓国国内で256万人を動員し大ヒットした映画「脱走」(イ・ジョンピル監督、20日公開)の公開直前イベントが17日、都内で行われた。

 同作は韓国と北朝鮮の軍事境界線が舞台。

命がけで脱北に挑む主人公で軍人のギュナム(イ・ジェフン)とそれを追跡する高官のヒョンサン(ク・ギョファン)が織りなす闘争エンターテインメント作品である。

 イベントにはジェフンとギョファンに加えてメガホンを取ったイ・ジョンピル監督も登壇した。

 撮影中に大変だったことこについて、ジェフンは「映画ではとにかく走り続けています。今にも呼吸が止まってしまいそうな瞬間がありましたが、捕まることは死を意味するので、限界に向かって走りました。こんなに全力疾走する作品は僕にとって最後になるのではないかなと思います」と充実した表情で明かした。その一方でギョファンは、「ジェフンさんが必死に走っている時、私は車の中で楽々と撮影を見ていました。その瞬間があまりにも申し訳なくて、つらかったです」と会場の笑いを誘った。

 その後、韓国ドラマでジェフンと共演する俳優・竹中直人がメッセージ動画でスペシャル登場。「すばらしい映画でした。胸が締め付けられるというか、何とも言えない愛にあふれた映画でもあり、とてつもない疾走感。ずっと私の目は釘付けでした。最高の映画をありがとうございました」と絶賛した。

 ジョンピル監督は「作品を見て、自分の話のように感じてもらえればと思います。みなさんにも本当の幸せを求めて、脱走してもらいたいです」と締めくくった。

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