大相撲の幕内・阿武剋(阿武松)が17日、千葉・習志野市の部屋で、幕下以下の力士を相手に16番相撲を取った。

 3月の春場所、先場所と2場所続けて10勝を挙げ、名古屋場所(7月13日初日・IGアリーナ)では自己最高位を更新し、幕内上位の番付が濃厚。

それでも先場所は「最低限、勝ち越すことはできたが、もう少し勝てたと思う相撲もあった」と振り返った。来場所は自身初となる上位総当たりも予想されるが「楽しみ。自信はある。初めから負けると思っている人は一人もいないと思う。上位と当たるので、立ち合いで負けないように。思い切り踏み込んで当たることを、今は意識している」と力強く語った。

 新横綱の大の里(二所ノ関)は日体大の同期。直接対決となった4年時のインカレ決勝では勝利し、学生横綱に輝いた経験もある。大の里との大相撲での初対戦へ向けては「学年で一番強くて、日体大相撲部のキャプテンだった。ストイックで尊敬する部分もあるが、(初金星なども)気にせずに、目の前の相手を倒していきたい。勝つ自信はある」と意気込んだ。

 残り3場所で折り返した2025年の後半に向けては「早いです(笑)まだあと3場所あるので、優勝を狙って頑張る。

今年中に、3場所のどこかで優勝します」と初賜杯を誓った。(大西 健太)

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