◆プロボクシング▽東洋太平洋ウエルター級(66・6キロ以下)王座決定戦12回戦 同級7位・田中空―同級3位・小畑武尊(19日、大田区総合体育館)

 タイトル戦の計量が行われ、プロ4戦目の田中空(24)=大橋=、元日本同級暫定王者の小畑武尊(26)=ダッシュ東保)ともに66・5キロでパスした。

 初のタイトル戦となる田中は「やることはしっかりやってきた。

相手の方が実績がある。チャレンジャーの気持ちでいく」と気を引き締める。身長165センチとウエルター級としては小柄だが、その強打で対戦相手をなぎ倒し、ついたニックネームは“ハマのタイソン”。23年の全日本選手権で優勝し、翌年6月にプロデビュー。現在3戦全KO勝利中という注目株。

 興行のメインは佐々木尽(八王子中屋)がチャンピオンのブライアン・ノーマン(米国)に挑むWBO世界ウエルター級タイトルマッチ。同じ階級の田中がプロ4戦目でセミファイナルに抜てきされたことを考えれば、陣営の期待度の大きさがうかがえる。「同じ階級の世界戦のセミでできるのはすごくうれしいし、いい経験になる」と喜ぶ。

 空位の王座を争う小畑は10年以上のキャリアを持ち、昨年12月に日本同級王者セムジュ・デビッド(中日)に挑戦し、判定負けして以来の再起戦となる。田中は「(小畑選手は)テクニシャンという印象がある。倒したい気持ちもありますが、相手も強いので、自分のスタイルを貫いて会場をわかせたい」。その言葉通りに試合ができれば、自然とKO決着になるはずだ。

 戦績は田中が3戦全勝(3KO)、小畑は14勝(6KO)7敗1分け。

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