◆プロボクシング ▽WBO世界ウエルター級(66・6キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・ブライアン・ノーマン―同級2位・佐々木尽(6月19日、大田区総合体育館)

 日本人初のウエルター級世界王者を目指すWBO同級2位の佐々木尽(23)=八王子中屋=が18日、横浜市内のホテルで前日計量に臨み、同級王者・ブライアン・ノーマン(24)=米国=とともに、リミットの66・6キロでクリアした。

 計量会場には、世界的プロモーターの米興行大手トップランク社・ボム・アラムCEO(93)も姿を見せた。

日本メディアの取材に応じたアラム氏は「ノーマンのために今回は日本に来た」と話すと「ノーマンはすでにチャンピオンだが、この先スーパースターになれると思っている。非常に期待している。ボクサーとして非常に優れている。攻撃的で、パンチも強い」とノーマンに高い期待を寄せた。

 さらに、佐々木戦をクリアした場合は「この先、いろいろな試合を組む可能性がある。その中でも統一戦が選択肢の一つとしてある」とWBA・IBF王者ジャロン・エニス(米国)との統一戦にも言及した。

 一方で、佐々木については「生で見たことはないが、映像で見ると非常に攻撃的な選手。そういう攻撃的な選手には、チャンスもある」とコメント。19日の対戦について「両選手とも攻撃的な選手なので、ファンにとって良い試合になるべきだと思う」と話した。

 また、7月19日にWBC世界ウエルター級タイトルマッチで王者マリオ・バリオス(米国)に挑戦する46歳の元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)についてもコメント。「長年、プロモーターとして一緒に仕事して友人としても見ている。10年前ならパッキャオが勝つと言えるが、今になってはどうなるかというのはちょっと難しい。

46歳で、長年試合もしていない。野球でも、サッカーでも、年齢には勝てないですよね。ジョージ・フォアマンが同じ年(45歳9か月)で世界チャンピオンになりましたが、フォアマンの場合は世界挑戦の前にアクティブに試合をしていたので、勝てたんです」と、4年ぶりに現役復帰するパッキャオの王座返り咲きには懐疑的な見方を示した。

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