女優の米倉涼子(49)が主演し、2023年3月からPrime Videoで配信されたドラマ「エンジェルフライト」が映画化され、来年2月13日から「エンジェルフライト THE MOVIE」として世界240以上の国と地域に向けて独占配信されることが18日、分かった。

 国境を越えて遺体を遺族の元へ送り届ける国際霊柩(れいきゅう)送還士の奮闘を描く物語。

ドラマに続いて米倉が主人公・伊沢那美を演じ、「コンフィデンスマン JP」シリーズの古沢良太氏が脚本を手掛け、堀切園健太郎監督がメガホンを執る。米倉は「再びこの物語をお届けできることをうれしく思います。この作品には、一つ一つの命にちゃんと物語があって、それぞれに愛や絆がある。どんな命にも意味があるというメッセージが込められています」と映画化を喜んでいる。

 羽田空港内に事務所を構える「エンジェルハース」では、「大切な人を異国の地で失ったご遺族に、ちゃんと最後のお別れをさせてあげたい」という伊沢の信念の下、涙と笑いを織り交ぜた愛の物語が展開される。米倉は「ご遺族や故人の皆様に誠心誠意向き合う姿を、スタッフ・キャスト一丸となって心を込めて作っています」と意気込んでいる。

 全6話のドラマはSNSに感動の声が数多く投稿され、カスタマーレビュー平均は4・7(11日時点)と、国内のAmazonオリジナルドラマとして最高評価を記録。好評を受け、24年6~7月にはNHK BS、今年5~6月にはNHK総合で放送された。映画は現在のところ配信のみの予定だが、劇場公開を望む声が高まる可能性もありそうだ。

 〇…脚本を手掛ける古沢氏は、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズ、NHK大河ドラマ「どうする家康」などでも知られるヒットメーカー。映画化が決まり「『死』を描くということは『生』を描くことであり、無限にある誰かの人生は全て語るべきドラマであると学んだ作品です。身近な誰かの人生にひととき思いを馳(は)せたくなるような作品になれば」と意欲を見せている。

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