フィギュアスケート女子で3月の世界選手権(米ボストン)銅メダルの千葉百音(20)=木下アカデミー=が18日、京都・宇治市内で公開練習に臨んだ。この日は26年ミラノ・コルティナ五輪シーズンに向けた新プログラムを披露。

「伸ばせるところを洗いざらい見つけて伸ばしていく思いで、練習している」と語った。

 ショートプログラム(SP)は童謡「さくらさくら」のオーケストラ版、フリーは名作「ロミオとジュリエット」が勝負曲となる。初出場を目指す五輪に向け、SPでは和の要素を取り入れた。「日本舞踊の美もありながら、現代的で独創的な動きもある。独特な世界観を表現できたら」。フリーは「自分の良さが出せる曲を選んでいただけた」と、充実の表情を浮かべる。

 来季初戦は、8月のサマーカップに出場予定。グランプリシリーズや全日本選手権など、五輪出場をかけるシーズンに挑む中「みんな、同じスタート地点に立った状態からの戦い」と冷静だ。「一球入魂ではないけど、1試合、1演技、1振り付けに魂を入れたい」。勝負のシーズンが始まる。(大谷 翔太)

 〇…世界ジュニア3連覇の島田麻央(16)=木下グループ=は18日、公開練習後に取材対応。年齢制限により26年ミラノ・コルティナ五輪は出場できないものの、五輪選考を兼ねた全日本選手権に向け「練習を頑張った上で、ミラクルが起きて優勝できたら」と笑顔で語った。

この日は4回転トウループを着氷するなど調整は順調。周囲の緊張感が高まる中「思い切りいける」と気っぷ良く来季を見据えた。

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