【バレー】２３歳・和田由紀子「役割は果たせた」両軍最多２９得点　格下タイに０―２から大逆転勝利…ネーションズリーグ (2025年6月19日)

◆バレーボール ▽ネーションズリーグ女子香港大会 日本 ３（１８―２５、２３―２５、２５―２０、２５―１５、１５―１１） ２ タイ（１８日、中国・香港） １次リーグ第２週の香港大会が始まり、世界ランク５位の日本が同１４位のタイに０―２から大逆転勝利。２３歳のアウトサイドヒッター・和田由紀子が両チーム最多２９得点でけん引し、第１週から開幕５連勝に導いた。 和田は「得点を取るのが自分の仕事。今日はなかなかリズムに乗れなくて、いい攻撃ができていなかった。その中で自分の役割は果たせたかなと思います」と充実の汗をぬぐった。 日本の先発は主将の石川真佑、対角に佐藤淑乃、セッター関菜々巳、対角に和田、ミドルブロッカーは島村春世、宮部藍梨、リベロに西崎愛菜で挑んだ。だが、第１セット（Ｓ）から世界ランクで格下のタイの精度の高いサーブに押され、日本は単調な攻撃になり、先取された。第２Ｓは佐藤を下げて、１８歳の秋本美空が得点源としてセットの頭から初登場。センターからのバックアタックを決めるなど存在感を示したが、接戦でセットを２連取された。 意地を見せたい日本は第３Ｓ。佐藤、ミドルブロッカーは山田を先発起用。和田の強烈なサーブで流れを引き寄せる。佐藤がバックアタックを突き刺すと、レフトの石川、ライトの和田の攻撃が決まり出し、徐々に日本のペースに。２―２の最終Ｓ、２―４から和田がライトから強打を決めると、続く強烈なサーブで相手を崩してみせた。随所でミドルブロッカー島村の右に移動しながらの攻撃も決まり、日本は多彩な攻撃を発揮。最後は石川主将のスパイクで決め、タイ相手に苦しみながらも、勝利をつかんだ。 日本の香港大会第２戦は、２０日にパリ五輪金メダルで世界ランク１位のイタリアに挑む。得点源の和田は「スタートからサーブで攻めて、相手をハイボール（二段トス）のケースにして、自分たちのリズムを作っていく。高いブロッカーに対して攻めに行くところと、しっかり（相手ブロックに当てて）リバウンドをもらったり、自分たちのいいところをうまく出しながら、全員で勝ちに行けたらいいと思います」と闘志を燃やした。