◆バレーボール ▽ネーションズリーグ女子香港大会 日本 3(18―25、23―25、25―20、25―15、15―11) 2 タイ(18日、中国・香港)
1次リーグ第2週の香港大会が始まり、世界ランク5位の日本が同14位のタイに0―2から大逆転勝利。23歳のアウトサイドヒッター・和田由紀子が両チーム最多29得点でけん引し、佐藤淑乃が21得点、主将の石川真佑、ミドルブロッカーの島村春世が16得点をたたき出し、第1週から開幕5連勝に導いた。
セッター関菜々巳は「2セット(S)をダウンしたところから勝ち切れたことは自信に変えたい」と安堵(ど)しつつ、相手にセットを取られた第1、第2Sを猛省。「バックアタックが自分の頭から抜けてしまっていて。序盤でそこが使えなかった。だからサイドも決まらないし、自分たちのリズムをつくれない。(20日の次戦の)イタリア戦からは、そこを修正していけたらと思います」と悔しさをにじませた。
日本の先発は主将の石川、対角に佐藤、セッター関、対角に和田、ミドルブロッカーは島村春世、宮部藍梨、リベロに西崎愛菜で挑んだ。だが、第1Sから世界ランクで格下のタイの精度の高いサーブに押され、日本は単調な攻撃になり、先に2Sを連取された。うまく攻撃のリズムがつくれない日本。「もっとバックアタック行けるよ」とベンチからも声がかかり、司令塔・関も頭を切り替えた。
後がなくなった第3Sは、第2Sでベンチスタートの佐藤、ミドルブロッカーは山田を先発起用。島村のクイック、佐藤がバックアタックを突き刺すと、関はトスをサイドにも振り分け、レフトの石川、ライトの和田のスパイクが決まり出して徐々に日本のペースに。2―2の最終Sは「楽しむ気持ちで入った」と随所でミドルブロッカー島村の右に移動しながらの攻撃も決まり、日本は多彩な攻撃を展開。
次戦は20日にパリ五輪金メダルで世界ランク1位のイタリア戦。イタリア1部でプレーする日本の司令塔・関は「本当にレベルの高いチーム。自分たちにしっかりフォーカスして、そこで相手に対してどうしていくか。1日空いているけど、しっかり準備をして次の試合も入ります」。逆転劇を自信に変え、強敵に向かっていく。