◆全日本プロレス「スーパーパワーシリーズ 2025」(18日、後楽園ホール)観衆1196
全日本プロレスは18日、後楽園ホールで「スーパーパワーシリーズ 2025」を開催した。
第3試合の「ELPIDA vs 北斗軍」8人タッグマッチでELPIDAのライジングHAYATO、安齊勇馬、本田竜輝、綾部蓮が「北斗軍」の大森北斗、羆嵐、他花師、タロースと対戦した。
試合は、安齊のジャンピング・ニーアタックから綾部がデスルーレットを決めて羆嵐を沈めた。
試合後、マイクを手にした綾部は「ひとつ決断をしたんだ」と切り出すと「今日をもって、綾部蓮、ELPIDAを抜ける」と離脱を表明した。「約1年前、同じここ後楽園ホールで、3人がリング上に集まっているのを見て楽しそうだと直感で思って、俺もリングに上がってその輪に加わった。ただ、いまの俺はもう、この4人で組んでやっていくこと以上に、対角に立ってどんどんどんどん闘っていくことが楽しいと思えてならないんだ」と明かした。
続いて本田がマイクを持つと「なんだ綾部、お互い闘っていた方が楽しいって? おい、俺もそう思ってたよ! だったら、俺もELPIDAを抜けるわー! 抜けるけど、これからは俺1人でやっていくぞ。おいみんな、全日本プロレスで誰が一番ヤバい男か知ってっか? 誰がどう見ても、この俺、本田竜輝だ! これからは好き勝手に暴れさせてもらうわ」と宣言した。
さらにHAYATOも「俺もこの前アジアタッグを落として、まだまだだなって。俺にはまだこの先があるんだなって、気づいたんだよね。みんなといる時間は楽しいし、頼りになったけど、俺はみんなをちょっと頼りすぎちゃうから、これからは一人でジュニアの道を進んでいくよ。みんな今までありがとう」と脱退を発表した。1人残された安齊は「元々、ELPIDAは全日本の時代を変える、ここを盛り上げるって始めたチーム。それは横に立とうと、対角に立とうと、変わらないでしょう。
さらにバックステージで安齊は「1年前に同じ考えを持って集まった4人。やっぱりいまでも同じ考えなんだなって、ちょっと思っちゃったね。全日本を盛り上げたいっていう気持ちも変わらないと思う。そしてなにより、対角に立って闘った方が面白いっていう気持ち。4人それぞれがみんな同じ気持ちだと思う。今日で、ELPIDAは一旦終わりです。これからはそれぞれがそれぞれのやり方で、この全日本プロレスを盛り上げて、業界で一番になるようにやっていくと思います。
さらに「俺は自分自身をもっと盛り上げるため、全日本プロレスを盛り上げるため、ちょっとの間、このリング外で戦ってきます。安齊勇馬、少しの間欠場します。ありがとうございます」と理由を明かさず今後、欠場することを宣言した。
◆6・18後楽園ホール全成績
▼第1試合6人タッグマッチ 20分1本勝負
○斉藤レイ、青柳亮生、野村卓矢(7分59秒、逆エビ固め)MUSASHI、デイビーボーイ・スミスJr.、小藤将太●
▼第2試合 ゼンニチ本隊 vs バカの時代 10人タッグマッチ 30分1本勝負
佐藤光留、○真霜拳號、宮本裕向、阿部史典、立花誠吾(11分25秒、ヒザ十字固め)諏訪魔、芦野祥太郎、田村男児、井上凌●、ザイオン
▼第3試合 ELPIDA vs 北斗軍 8人タッグマッチ 30分1本勝負
ライジングHAYATO、安齊勇馬、本田竜輝、○綾部蓮(11分29秒、デスルーレット→片エビ固め)大森北斗、羆嵐●、他花師、タロース
▼世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負
○王者・吉岡世起(15分40秒、横十字固め)挑戦者・“ミスター斉藤”土井成樹●
▼世界タッグ選手権試合 60分1本勝負
王者組・○宮原健斗、青柳優馬(16分44秒、シャットダウンスープレックスホールド)挑戦者組・菊田円、KAI●
▼三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
○王者・斉藤ジュン(20分52秒、Dying Light→エビ固め)挑戦者・鈴木秀樹●