今年3月に「R―1グランプリ 2025」で優勝したピン芸人・友田オレが、マルチな才能を発揮している。このほどスポーツ報知の取材に応じ、R―1優勝から3か月で「仕事が30倍に増えた」と多忙ぶりを告白。
「R―1」では中毒性のある歌ネタで、霜降り明星・粗品が持つ記録を塗り替え、大会最年少となる23歳で王者に。快挙から3か月は「休みがほぼなくて、この3か月で150本以上の仕事をこなしています。優勝前は月で言うと、ライブ数本とテレビ出演1本くらいだったので、20~30倍に増えている」と、テレビ番組や営業などを中心にオファーが急増している。
各界から熱視線が注がれるのが、その多才さ。アイドルグループ「ラフ×ラフ」へ歌詞を提供しただけでなく、今月25日には自ら演歌歌手・風間和彦として日本クラウンからメジャーデビューを飾る。
純烈のリーダー・酒井一圭が、友田の歌声にほれ込んだことがきっかけで、R―1決勝でも披露した楽曲「辛い食べ物節」をリリースする。「夢がない」と揶揄(やゆ)されがちな同大会だが「まさか大手レコード会社からデビューできるなんて、R―1ドリームだなと思います」と胸を張る。
早大卒の地頭の良さと、堅実な自己分析も強みのひとつ。優勝直後から「来年のR―1には出ない。芸人や社会人のいろはも学ばなきゃいけないし、いただく仕事に全力投球したい」と公言。各方面から引っ張りだこの3か月を経ても「淡々と客観的に自分の置かれた状況を見ている感覚。
どこか飄々(ひょうひょう)とした雰囲気だが、お笑い界のスター・明石家さんまと共演した話は、少年のように声が弾む。
「さんまさんの番組に出させていただいて、やっぱりすごいなと。あれだけ大御所なのに全員の出演者とアイコンタクト取って、僕の名前も覚えてくださって。テレビスターとしての他を寄せ付けない実力や威厳を見せつけられて圧倒されたんですけど、それ以上に収録が本当に楽しかったです」
19日に福岡、22日に大阪、28日に東京で単独ライブを開催する。「新作ネタも用意しています。まさか優勝すると思わず、あまり大きい会場を押さえていなくて。配信も行うので新規の方にも見ていただく機会になれば」と力を込める。多芸多才でブレイクの兆しだが「まずはお笑いを軸に据えてしっかり頑張りたい。一本でも番組レギュラーをつかむのが目標です」と自らに言い聞かるように意気込んだ。