昨年のアルゼンチン共和国杯など重賞3勝を挙げて、故障により現役引退となったハヤヤッコ(牡9歳、美浦・国枝栄厩舎、父キングカメハメハ)が、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで功労馬として“第二の馬生”を送ることが決まった。同馬を管理する国枝調教師が6月19日、明かした。

 同馬はラストランとなった今年6月の目黒記念のレース中に右前浅屈腱不全断裂を発症して競走中止となり、ターフに別れを告げることになった。白毛の個性派として多くのファンに愛されて、引退後の進路としては種牡馬や誘導馬、乗馬などの可能性を探ったが、脚元を考慮すると人を乗せることが難しいため、関係者で協議の結果、功労馬としてけい養されることとなった。

 国枝調教師は「ノーザンファーム天栄からノーザンホースパークに移って、そこで余生を過ごすことになりました。去勢して、これからはのんびりとした日々を送ってほしいです。俺もホースパークに見に行こうかな」と、優しい表情で語った。

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