箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟(関東学連)は19日、第102回大会(来年1月2、3日)から予選会で敗退したチームの選手で編成され、オープン参加する関東学生連合チーム(登録16人)の編成方法を変更することを発表した。
〈1〉前回まで予選会落選校の中でハーフマラソン個人順位の上位16人(各校1人)が選抜されていたが、第102回大会からチーム枠10人と個人枠6人で編成する。
〈2〉出走の上限回数は1回から2回に変更される。外国人留学生選手は選出対象にならない点に変更はない。
今回の変更により、今年の第101回大会で連合の8区で区間7位相当と健闘した東大の秋吉拓真(4年)が、第102回大会にも出場が可能となった。
箱根駅伝の新たな取り組みは昨年、関東学連の常務理事兼箱根駅伝対策委員長に就任した青学大の原晋監督(58)を中心に協議され、多くの加盟校の意見を聞いた上で決まった。
原監督は「駅伝はチームの戦い。連合チームの枠は個人ではなく各校に与えられるべき」と主張。その一方で、かつて学習院大で初の箱根ランナーとなった川内優輝、学生トップクラスの実力を持つ東大の秋吉ら“個性派選手”の存在も重要視した。その結果、チーム枠と個人枠のハイブリッドの編成方法が考え出された。
この日、関東学連は「箱根駅伝は先人が築いてきた伝統を大切にしながら進化を続けます」とコメント。伝統と改革。