フィギュアスケート女子で北京五輪銅メダルの坂本花織(シスメックス)が20日、ミラノ五輪を控える来シーズン限りで引退する考えを明かした。この日、神戸市内で取材に応じ、「自分の競技人生は(残り)1年を切っている。

中途半端に2年、3年とやるより、これをキリにした方がいい区切り。次に4年目指すとしたら29歳なので、不可能かなと考えた」などと話した。

 決断したのは昨シーズン中だという。「『2年でひとくくり』と言ったときから(気持ちは)固めていた。めっちゃスパッと決めた。今やなって(笑)」と坂本らしい明るい表情で決断したときの心境を語った。

 引退後は指導者になりたいという。「セカンドキャリアはインストラクターを目指している。教えていくためにも、自分自身が成績を上げて、注目を集めて神戸から世界に羽ばたく選手をさらに出していきたい。この1年弱でやれるだけのことをやって、自分にもいい流れができるようにしたい」とラストシーズンへの思いを口にした。

 最後の大舞台となるミラノ五輪出場を目指す新シーズン。「いつも通り戦闘モードで自分らしくできたら、おのずと結果がついてくる。

どの試合も悔いなく終えたいので、今まで以上に完璧を求めたい。全日本(選手権)まで半年しかない。時間は短いので、精いっぱい一日、一日を過ごして自分が望んでる結果になれば」と話した。代表切符をつかんだ際は「団体も個人も銀(メダル)以上を取りたい」と力強く意気込んだ。

編集部おすすめ