フィギュアスケート女子で北京五輪銅メダルの坂本花織(シスメックス)が20日、ミラノ五輪を日控える来シーズン限りでの現役引退することを明かした。この日、神戸市内で取材に応じ、引退決断の理由や今後の目標を語った。

主な一問一答は以下の通り。

 ―集大成と話していたシーズンが始まる。

 「振り付けがショート、フリーともにそろって、いよいよここからだなという気がする。ここから気づけばすぐチャレンジシリーズが来て、グランプリ(シリーズ)が来て、気づけば全日本(選手権)みたいなスケジュールになると思う。でも、気持ちはいつも通り戦闘モードで自分らしくできたら、おのずと結果もついてくると思うので、変わらず精いっぱいやるだけ」

 ―どんなシーズンにしたい?

 「自分が今までやってきたことを全部出し切りたい。シーズン通して今まで通り戦闘モードで戦うのも忘れず、どの試合も悔いなく終えたい。今まで以上に完璧を求めていけたら」

 ―五輪シーズンへの意気込み。

 「(五輪まで)気づけば8か月。全日本までもあと半年しかないので、本当に時間は短い。精いっぱい一日、一日を過ごして自分が望んでる結果になれば」

 ―どんな気持ちで新シーズンに臨む?

 「自分の競技人生は1年切っているという感じなので、そのつもりで5月、6月振り付けをして、これで戦うと決めてやってきた。でも、次に向けての目標がないと自分は(気持ちが)落ちていくかなと思うので、次へ次へと気持ちはいきつつ、実際は(引退する)という感じ」

 ―引退を決断した理由は?

 「特にないんですけど、中途半端に2年とか3年やるよりも、これをキリにした方がやっぱりいい区切りかな。次(の五輪を)目指すとしたら29(歳)なので不可能かなというのを考えて、この26(歳)になる年でいったん区切りをつけようかなと思ってやっている」

 ―ラストシーズンと決めて臨むことでのメリット。

 「セカンドキャリアではインストラクターになることを目指している。そこで教えていくためにも自分自身、成績を挙げて注目を集めて、ちょっとでも神戸から世界に羽ばたく選手をさらに出していけたらと思っているので、現役の間にできることを、この1年弱でやれるだけやって、自分にもいい流れができるようにしていけたら」

 ―引退はすぐ決めた?

 「めっちゃスパッと決めた。今やなみたいな(笑)。去年のシーズンの時に『2年でひとくくり』と言ったときから割と固めてはいた」

 ―ミラノ五輪の目標。

 「自分が目標に掲げているのは、五輪に出させてもらえたら団体も個人も銀(メダル)以上取れたら目標達成です」

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