大相撲の横綱・豊昇龍(立浪)が20日、東京・台東区の部屋で四股やてっぽうなどを行い、名古屋場所(7月13日初日・IGアリーナ)へ向けて調整した。

 13~16日は長崎・大村市で部屋の合宿が行われ、17、18日は長野・下諏訪で行われている荒汐部屋の合宿に参加。

6年ぶりとなった下諏訪での合宿を終え「下諏訪の人たちにも、お世話になっていたので、毎年行こうとは思っていたけれど、なかなか時間が合わなかった。今年は行くことができて、うれしかった。応援してくれている方にも恩返しができた」と話した。名古屋場所へ向けては「楽しみ。優勝できるように頑張りたい。しっかりやるしかない」と意気込んだ。

 稽古後には長年、立浪部屋を支援している「フルタイムシステム」から三つぞろいの化粧まわしが贈られた。横綱が着用する化粧まわしには中国の想像上の鳥とされる鸞鳥(らんちょう)、太刀持ちにはこま犬、露払いには獅子がデザイン。同社の原幸一郎社長が京都にある世界遺産の下鴨神社を訪れた際に発案したという。下地は大関以上に許される高貴な紫色で、獅子とこま犬の毛先部分は糸を何本も縫い合わせた刺しゅうが施され、豊昇龍も「全部手作りなんですか」と驚いた様子だった。(大西 健太)

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