読売テレビが23日、新人アナウンサー3人のお披露目会見を大阪市中央区の同局で実施。吉澤真彩(まや)、藤岡宗我(しゅうが)、増田陽名(ひな)のアナウンサーが、若葉マークのついたタスキ姿で登場し、初々しく所信表明を行った。

 3人は21、22日に、初めて地上波でニュース原稿を読む「初鳴き」を終えた。当日の朝、人生で初めてふくらはぎをつって目覚めたという吉澤は「自分の声が聞こえなくなるくらい緊張していましたが、尺もピッタリでミスなく終えることができました。でも後から反動で胃がすごく痛くなって、前屈みで歩いていました」と体調の異変を如実に実感したそうだ。

 藤岡は3人の大トリとしてデビュー戦に臨んだ。そして「メイク室に入った時、何を間違えたのか、ヘアスプレーを目にかけてしまいまして」と告白。まつ毛はパリパリ、目はバキバキでカメラと対峙(たいじ)したのだとか。

 増田は「(原稿に)目線を落とした時に人生で初めて手が震えていて、それを見た時に『私、こんなに緊張しているんだ』と自覚できたことで少し冷静になりました。終わった後は達成感たっぷりだったので『90点で~す!』って言ったんですが『何言ってんだ、自分』と猛省しまして…」と2度ほど自らを俯瞰(ふかん)して重圧を乗り切ったようだ。

 それぞれの“推し活”についても語った。男性アナだが、JO1など男性アイドル大好きというイケメンの藤岡。吉澤によると「初鳴きの1時間ほど前、JO1の卓上カレンダーを眺めて笑顔になっていた」。嵐・松本潤の大ファンだという母からアイドル応援の英才教育を受けたといい、特技は「五十音をもらえれば、おすすめの男性アイドルを力説できます」。

「よ」のお題をもらうと、JO1のリーダー・與那城奨について50秒ほど力説し、報道陣を置いてきぼりにした。

 映画「ハリー・ポッター」シリーズのセリフを全部覚えているという吉澤。特技は「1人ハリー・ポッター」。披露してくれとリクエストされると、約25秒も長考して報道陣をヤキモキさせ、思いついたのは「不死鳥の騎士団」でトレローニーがホグワーツを追放されそうになったシーン。落語のようにひとり語りを始めた。言葉に詰まって半笑いになっても報道陣が1ミリも反応せず、MCとして見守った虎谷温子アナウンサーが目を見開いてうろたえる。永遠にも感じた約45秒の口演を遮って、やはりMCの立田恭三アナが「これいつまで続くんですか!」と“タオル”を投げて強制終了となった。

 増田は読売テレビ制作のアニメ版が大人気の「名探偵コナン」が大好き。“ビジネス・ファンではないか”という疑惑を打ち消すように、藤岡が「入社直後は僕も吉澤も(コナン像に)“きゃーきゃー”していたが、3か月たって落ち着いてきた。でも増田はいまだに『私、怪盗キッドの写真撮って帰るから先に帰って』と言う」と証言した。増田自身も「一番好きなキャラクターは工藤有希子さん」とコナンの母の名を挙げ、約100秒に渡って“有希子愛”を熱弁。報道陣をうつむかせていた。

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