陸上男子100メートルで日本記録保持者の山縣亮太(セイコー)が28日、広島県陸上競技選手権大会(Balcom BMW 広島総合グランド メインスタジアム)に出場し、決勝で10秒12(追い風1・7メートル)の大会新記録&シーズンベストをマークして優勝した。予選、準決勝、決勝の3レースを走り抜いた。
昨シーズンは4大会連続の五輪出場を目指したが、24年3月上旬からの右足違和感などが理由で、パリ五輪の代表選考を兼ねる同6月の日本選手権欠場を表明。練習復帰までは約5か月を要したが、慎重にトレーニングを重ねて復調。今年2月の取材では「気持ちの切り替えは今はしっかりできています。けがが発症してしまったのは事実。今思っているのは、なぜそれが起こったのか。今後起こさないように何ができるか考えて、東京世界陸上(9月、東京・国立競技場)へどう準備するかです」などと話していた。
次戦は東京世界陸上の主要選考大会、日本選手権(7月4~6日、東京・国立競技場)を予定している。