◆第160回アイリッシュダービー・愛G1(現地時間6月29日、カラ競馬場・芝2400メートル、良)

 アイルランド伝統のクラシック競走に3歳牡馬10頭が参戦し、前売りオッズで圧倒的1番人気の1・8倍がつくなど注目を集めていたランボーン(エイダン・オブライエン厩舎、父オーストラリア)が、先行して押し切ってV。同じAオブライエン厩舎のシリアスコンテンダー(ギャビン・ライアン騎手=2着)に食い下がられたが、二枚腰を発揮して最後まで先頭を譲らなかった。

ロングスパートで逃げ切った前走の英ダービーに続く勝利。英愛ダービー制覇は史上20頭目で、2001年の祖父ガリレオ、2014年の父オーストラリアに続く、父子3代でのW制覇となった。勝ち時計は2分29秒18。

 5頭出しだったAオブライエン調教師は2023年オーギュストロダン、24年ロスアンゼルスに続く3年連続の勝利で通算17勝目。ライアン・ムーア騎手は史上初の同レース3年連続Vとなった。1着賞金は72万5000ユーロ(約1億1827万円=2025年フランス・ギャロ発表のレート1ユーロ163・132137円で計算)。

 今秋の凱旋門賞・仏G1(10月5日、パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)は大混戦模様。欧州の大手ブックメーカー、ウィリアムヒル社のオッズでランボーン(追加登録が必要)は15倍で4番人気タイとなっている。日本から北村友一騎手で参戦が発表されたクロワデュノール(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父キタサンブラック)は、17倍で8番人気タイ。1番人気はフランスのG1・3勝馬ソジー(牡4歳、仏・Aファーブル厩舎、父シーザスターズ)で11倍。昨年の凱旋門賞では4着で、今年はガネー賞、イスパーン賞とG1を連勝している。

 英ダービーで2着のレイジーグリフ(ウィリアム・ビュイック騎手)が3着に入った。

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