◆男子プロゴルフツアー プレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品 最終日(29日、栃木・西那須野CC=6956ヤード、パー71)
18歳ルーキーの丸尾怜央(フリー)がプロ転向後のレギュラーツアーデビュー戦で堂々の6位に入った。8位で出て5バーディー、ボギーなしの66と伸ばし、通算18アンダーで終えた。
丸尾は「結果には満足しているけど、この内容では優勝に届かない。もうちょっといけた」と総括。石川遼(カシオ)に次ぐ史上2番目の年少初Vは届かなかったが、自己採点は「今日は80点くらい。大会全体では70点。目標のトップ10をクリアできて良かった」とかみしめた。
宮崎県出身で、誕生日はタイガー・ウッズと同じ12月30日。ウッズファンの父・高範さんは「タイガ」と名付けようとしたが、祖父・高水さんに「虎に勝てるのはライオンだ」と反対され、ラテン語でライオンを意味する「レオ」と命名された。
宮崎・日章学園3年時の昨年、QT(予選会)ファイナルで71位に入り、プロ宣言。今回はプロ初戦ながら「丸尾怜央」の名前をリーダーボードに刻んだ。それでも「まだ全然名前も知られてないと思うので、頑張りたい」と言い切った。
今大会で10位以内に入ったことで、次戦ののリシャール・ミル・チャリティー(7月31日開幕、石川・能登CC)の出場権を獲得。「それまでに時間があるので、しっかり自分のゴルフを見直して、足りない部分を埋めていきたい」と見据えた。
世界ランク1位のスコッティ・シェフラーに憧れ、「目標は世界一」と高らかに掲げた。陽気なキャラクターで壮大な野望を抱く18歳が、確かな一歩を踏み出した。(星野 浩司)