◆ジュライS・オープン(7月6日、福島競馬場・ダート1700メートル)

 昨年はUAEダービー(10着)にも参戦したジョージテソーロ(牡3歳、美浦・嘉藤貴行厩舎、父ベストウォーリア)が軌道に乗った印象だ。中山1800メートルだった前走は、ハナを奪い切ってV。

外から主張したレッドラパルマ競りかけてきて、前半1000メートルが61秒3と厳しい流れ。それを好時計でしのぎきったあたりに充実ぶりがうかがえる。

 急坂が待ち構えるラストでは脚が上がっていただけに、100メートル短縮に加え、坂が緩くなる形態はプラスに働くだろう。枠の並び次第では好位に控えることもできるだけに、小回り替わりでパフォーマンスはさらに上がることは必至だ。

 2歳時のカトレアSではアマンテビアンコ(羽田盃1着)と小差の勝負を演じ、3歳時の昇竜Sではチカッパ(北海道スプリント1着、東京盃1着、JBCスプリント2着など)と鼻差の2着。素質的には昇級でも見劣ることはないとみる。(石行 佑介)

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