日本相撲協会は30日、大相撲名古屋場所(7月13日初日、愛知・IGアリーナ)の新番付を発表した。新入幕となった若碇改め藤ノ川(伊勢ノ海)が伊勢ノ海親方(元幕内・北勝鬨)とともに、愛知・名古屋市内の部屋宿舎で会見した。
番付表に載った自身のしこ名を指差し、「子供の頃から一番上の番付に載りたいなとは思っていたが、正直実現できるものではないと思っていたので、うれしい」と語った。
部屋の公式SNSによると、藤ノ川は部屋の幕内力士としては6代目。藤ノ川のしこ名が復活するのは38年ぶりで、初代から数えて148年間の歴史をつないでいるという。由緒あるしこ名を受け継ぎ、「自分で6代目。由緒正しく代々、幕内以上の力士で、伝統のある名前でありがたい気持ち。それをプレッシャーと感じずに、つけていただけたことを自信に変えて頑張りたい」と語った。
父は元幕内・大碇の甲山親方。親子幕内は史上11組目、京都出身の幕内力士も父以来27年ぶりとなった。「いろんな人に応援してもらえるので、うれしい。(父を超えたい思いは)ある」と話した。
新入幕の土俵へ向けては「お客さんを魅了できるような、思い切りのいい相撲を取りたい。目標は勝ち越し」と意気込んだ。