日本相撲協会は30日、大相撲名古屋場所(7月13日初日、愛知・IGアリーナ)の新番付を発表した。新入幕の草野は名古屋市・瑞穂区の伊勢ケ部屋宿舎で会見。

番付表を目にし、「名前が大きく載っていたので、出世したなと。うれしく思います。自信を持って場所に臨めるようにしっかり稽古をして、自分の相撲を取れるようにやっていきたい」と語った。

 昨年夏場所の初土俵から、1年余りで新入幕を果たした。今年の春場所は新十両の初日からの連勝記録を塗り替え、14勝1敗。夏場所も2場所連続で優勝を飾った。ざんばら髪で十両を2場所で通過したが、この日はまげ姿を初披露。床山から「結えるよ」とお墨付きをもらい、会見前に結ったことを明かした。

 会見中は慣れないまげ姿に「引っ張られている感じで違和感がある」と苦笑したが、同席した師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・照ノ富士)から「似合ってますよ」と声をかけられ、照れ笑い。会見後に鏡で自身の姿を確認し「しっくりは来てないけど、似合ってないわけではないので良かった。力士になった実感が湧いてくる」とかみしめた。

 伊勢ケ浜部屋からは今月9日に現師匠が継承して以降、初めての新入幕となった。

伊勢ケ浜親方は「立ち合いから止まらない厳しい相撲を取る姿勢が勢いがあって、白星につながっている。それを忘れずにどんどん鍛えて、力強い相撲で三役、大関、横綱を目指してほしい」と期待を寄せた。

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