【関屋記念】２６日に５５歳の誕生日を迎える内田博幸騎手　酷暑も「気力」でシヴァースをＶへ導く (2025年7月25日)

◆第６０回関屋記念（７月２７日、新潟競馬場・芝１６００メートル） 暑さを吹き飛ばすほど元気なベテランだ。今週末の２６日に５５歳の誕生日を迎える内田博幸騎手＝美浦・フリー＝は、２年ぶりの重賞制覇を狙って腕をぶしている。今月の北九州記念ではヨシノイースターとのコンビで惜しくも２着だったが、関屋記念・Ｇ３（２７日、新潟）で初コンビを組むシヴァースも期待が持てる馬だ。年を重ねたことについては「時が流れただけ」と笑い飛ばすが、「チャンスがある馬なので何とか。うまく息を入れられるような競馬ができれば」と、いいイメージを膨らませている。 本格的な夏の到来で、今週から暑熱対策での競馬開催がスタートする。対策について聞かれると「気力」ときっぱり。８９年４月に地方の大井でデビューし、０８年にＪＲＡへ移籍後も数々の大舞台で活躍して、今ではＪＲＡ通算勝利数は１３７１勝を数える。「（地方時代は）毎日乗るのが当たり前だった。それにこっちは土日で終わりだから。体力の衰えは感じない」と、涼しい表情で語る。 今週の美浦トレセンでも明るい声と精力的に調教に騎乗する姿があった。「（柴田）善臣さん、（横山）典さん、（武）豊さん。みんなすごい。でも自分もまだまだやれると思える。少しでも長く続けられるように、信頼して依頼してもらえるように」。闘志を若々しく燃やして、冷静な手綱さばきで勝利を狙っていく。 ◆内田 博幸（うちだ・ひろゆき）１９７０年７月２６日、福岡県生まれ。５４歳。８９年４月に大井競馬でデビュー。０４年に初めてＮＡＲ最優秀騎手賞を受賞。０７年のＮＨＫマイルＣ（ピンクカメオ）でＪＲＡ・Ｇ１初勝利。０８年にＪＲＡへ移籍して、０９、１０年は２年連続で最多勝利騎手に輝く。ＪＲＡ通算１万４２５７戦１３７１勝（Ｇ１・１３勝を含む重賞５５勝）。身長１５５センチ、体重４９キロ。血液型Ｂ。