井上尚弥がプロ入り後初の出稽古　名門・帝拳ジムで増田陸、藤田健児と計８Ｒスパー (2025年8月5日)

◆プロボクシング ▽ＷＢＡ、ＷＢＣ、ＩＢＦ、ＷＢＯ世界スーパーバンタム級（５５・３キロ以下）タイトルマッチ１２回戦 井上尚弥―ムロジョン・アフマダリエフ（９月１４日、ＩＧアリーナ） 世界スーパーバンタム級４団体統一王者・井上尚弥（３２）＝大橋＝が４日、東京・新宿区の帝拳ジムへ出稽古に行き、日本バンタム級王者・増田陸（２７）と５ラウンド、ＷＢＯアジアパシフィック・フェザー級王者・藤田健児（３１）＝ともに帝拳＝と３ラウンドのスパーリングを行った。大橋ジムの大橋秀行会長（６０）が明かした。 井上が国内のジムに出稽古に行くのはプロ入り後初めてで、約１３年ぶり。大橋会長は「計８Ｒのスパーリングを行いました！ １３年ぶりの出稽古 新鮮な気持ちで練習出来ました 最高の練習です」と報告した。 井上は９月１４日、名古屋市のＩＧアリーナでＷＢＡ世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ（３０）＝ウズベキスタン＝と防衛戦を闘う。「キャリア最大の強敵」との対戦に備え、２３年４月にアフマダリエフを判定で下してＷＢＡ・ＩＢＦ世界スーパーバンタム級王者となったマーロン・タパレス（フィリピン）をスパーリングパートナーとして招聘。井上が２３年１２月に４団体王座統一戦で対戦し１０回ＫＯで下した「戦友」タパレスと、大橋ジムで７月２４日からスパーリングを重ねている。 さらに先月には、大橋ジムでＷＢＯアジアパシフィック同級王者・村田昴（２８）、東洋太平洋フェザー級王者・中野幹士（２９）＝ともに帝拳＝とも拳を交えた。 井上は、１３年ぶりの出稽古の狙いについて「やっぱり緊張感ですね。大橋ジムでスパーリングをするのもいいんですけど、他のジムに行って違う雰囲気、環境、違う人が見ている中でスパーリングするっていうのは、一段と自分の緊張感とか集中力を上げてくれる」と話していた。 戦績は井上が３０戦全勝（２７ＫＯ）、アフマダリエフが１５戦１４勝（１１ＫＯ）１敗。