俳優の及川光博(55)が、10月期の日本テレビ系「ぼくたちん家」(日曜・後10時30分)で21年ぶりに連続ドラマ主演を務めることが14日、分かった。心優しきゲイを演じる。

 唯一無二のカリスマ性でお茶の間のハートをつかんできた“永遠の王子”ミッチーが、ゴールデン・プライム帯(午後7~11時)で初主演を飾る。連ドラ主演は「ミステリー民俗学者 八雲樹」(2004年、テレビ朝日系)以来。「この度は大変ありがたいお話をいただき、大変驚き、大変悩みましたが、『こんなチャンスは最後かもしれない』『人生今が一番若い!』という思いに至りました」と大役を担うことを決断した。

 今作は「社会の隅っこ」にいる人々が、愛と自由と居場所を求め、明るくたくましく生きる姿を描くオリジナルのホーム&ラブコメディー。及川が演じるのは不器用で情に厚く、恋のために家を買おうとする50歳のゲイ・波多野玄一。「幸せな未来を諦めかけている中年のゲイです。仕事は主に動物の飼育です」とキャラクター像を明かした。

 玄一が偶然出会ったクールなゲイの青年に恋をすることで、人生が動き出す。及川はこれまでナルシシストキャラや医師、エリート刑事などお堅い職業の役柄を多く演じており「難役ですが、私の想像力と経験値をフル活用して、不器用な大人の(もちろん男性との)恋を、そして、奇妙でビミョーな人間模様を描いてまいります」と新境地に意欲をのぞかせた。

 注目の恋のお相手のキャストについて「陽キャです」とヒントを告白。「日曜の夜、クスクス笑ってじわじわ泣けるホーム&ラブコメディを、ぜひお楽しみください!ちゃお☆」と呼びかけた。

 〇…本作のプロデューサーは同局系「野ブタ。

をプロデュース」(05年)、「だが、情熱はある」(23年)などのヒット作を生み出した河野英裕氏が務める。及川の主演について「最高の幸運」と語り、「ミッチーさんが心優しきゲイを演じ、恋に振り回され、人生に翻弄(ほんろう)され、訳アリ中学生にかき回される。きっと面白くなる」と名作誕生に期待。脚本は、日テレシナリオライターコンテストで23年度審査員特別賞の松本優紀氏が手掛ける。

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