J1柏は15日、柏市内で次節の岡山戦(17日・JFEス)へ向けた調整を非公開で行った。チームは第26節前時点で、首位の鹿島と勝ち点差なしの2位。

首位奪還へ挑む一戦に、MF小屋松知哉は「(岡山は)守備で全員がハードワークできるチーム。(2―0で勝った前回対戦時は)少し得点入るまでに時間かかった。自分たちが成長できている部分を出せたらいいですし、立田(悠悟)とか(過去に)やっていたチームメートもいるので、しっかり勝ちたい」と意気込んだ。

 好調を維持している。左ウィングバックで先発起用されている小屋松は、リーグ後半戦が始まった6月15日の東京V戦(3〇0)から、公式戦7戦連続で得点かアシストを記録中。直近は3試合連続でゴールを決めている。この日の時点で、リーグ戦3得点6アシストをマーク。アシスト数はチーム1位、リーグでも3位タイの記録だ。逆サイドのMF久保藤次郎もチーム最多タイの5得点と、チーム2位タイの4アシストと活躍。両ウィングバックによる得点関与が、今季の柏の攻撃を支えている。

 昨季までの2年で得点数はわずか1点にとどまっていたが、今季は主力として好調のチームに貢献。21年まで在籍した鳥栖(当時はJ1)時代以来の好感触があるといい、「数字がついてきてくれているのはうれしい。

味方も含めて、しっかりゴールを決めてくれている。数字を重ねていくごとに、自分自身のプレーに少しずつ自信を持てるようになった。(これまでは)いいプレーはしつつも、あまり数字がついてこなかった。数字が1個ずつ積み上がることで、より自信もってプレーできている」と、手応えを明かした。

 リカルド・ロドリゲス監督は開幕前から小屋松を高く評価。J2徳島の監督時代に京都(当時J2)で活躍する小屋松の姿を見ていたことから、信頼を示していた。この日の取材で小屋松の直近の活躍を問うと「プレシーズンはいいスタートを切ったが、その後は疲れが見えたときもあった。その時期にはジエゴをより多く起用したが、ここ最近は改めていい状態が続いている。それが数字にも表れています。(数字が)出ていない時期も素晴らしい貢献をしていたので、継続的にチームの中で素晴らしく、重要な選手であることは疑いようがない」と称賛した。

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