J2北海道コンサドーレ札幌は16日、ホームで秋田と対戦する。11日に解任された岩政大樹前監督(43)の後を受けた柴田慎吾監督(40)が、初めて指揮を執る一戦。

就任から練習指導できたのは4日だけだが、可能な限りイズムは注入してきた。クラブ史上4人目となる新監督の初陣白星へ、選手を信じ、全力でタクトを振る。出場停止2試合からの復帰戦となるDF大崎玲央(34)は、チームが変革する姿をピッチで見せて、勝ち点「3」奪取を誓った。

 出場停止中の7日に誕生日を迎えた大崎が臨む、34歳初戦。5月31日の仙台戦(1△1)以来8戦ぶりの先発が濃厚な秋田戦は、柴田監督が就任6日目で迎える初試合になる。「勝ち点3プラス、自分たちは変わっていこうとしてるんだという姿は、見せないといけない」。激動を沈静化させるためにも、最高の戦いを演じにいく。

 18年6月から23年までのJ1神戸時代、シーズン途中の監督交代を5度経験した。「全員で良くしていこうとならないと、チームは生き物だから崩れてしまう。みんなが一つになってお互いと向き合っていければ、もっともっと力を発揮できる。意識してやっていきたい」と一体感を築きにいく。

 離れていた2試合中、自身がピッチに立った時の姿はイメージしてきた。

「厳しい時間帯をしのぐ上で必要なコミュニケーションはもっとある。誰かに任せるとかじゃなく、プレーと存在感で示しながら、要求していければ」。流れを読み、叱咤(しった)しながら、大崎が札幌を勢いづける。

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