春のクラシックに出走できなかった素質馬のレースぶりにSNSでは驚きが広がっている。8月16日に行われた新潟6R・中郷特別(牝馬限定、3歳上1勝クラス、芝1800メートル=トロピカルティー除外で11頭立て)は、1番人気に推されたエストゥペンダ(牝3歳、美浦・高柳瑞樹厩舎、父サートゥルナーリア)が上がり3ハロン32秒4の豪脚で完勝。

勝ち時計は1分44秒8(良)で2勝目を手にした。

 

 このクラスでは決め手が違った。スタートがひと息で序盤は最後方を追走。最後の長い直線では馬なりで徐々にポジションを上げていくと、残り300メートル付近から外に出して一気にスパートした。残り200メートル過ぎに、先に抜け出したクライスレリアーナを並ぶ間もなくかわし、3馬身差で快勝。勝ち時計は、同じ良馬場だった前週9日の関越S(3歳上オープン)の1分46秒2を大きく上回る数字で、秋への飛躍が期待される。

 エストゥペンダはデビュー3戦目の東京で初勝利。クラシック出走に向けて賞金加算が必須だったが、フェアリーSとクイーンCで3着に敗れたため桜花賞出走は断念。さらにフローラSでも3着でオークスの優先出走権をゲットできず、本番でも1勝馬による抽選から漏れたため、オークスにも出走できなかった。

 春は大舞台に立てなかったエストゥペンダの勝利にSNSでは「長く良い脚使うタイプだと思ってたけど」「秋華賞路線にはなんとか残れたかな」「自己条件ではモノが違ったわね」「あがり32.4やばすぎ」「こんな強いんか…?という気持ち」「やっぱ強いわ」「春のトライアルはあと一歩だったから良かったね」「やっと勝てたかー」「ちょっと積んでるエンジンが違いすぎたな…」「こんなに切れんのかよ…」「未だに1勝クラスで戦ってるのが不思議なんだよ」「こんな強かったん!」など驚きの声が上がっている。

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