9日に亡くなったプロボクサーの浦川大将さん(享年28)の通夜が15日、行われた。所属していた帝拳ジム関係者など約400人が参列し、故人の逝去を悼んだ。
日本ライト級(61・2キロ以下)4位だった浦川さんは今月2日、東京・後楽園ホールで行われた日本ライト級挑戦者決定戦で同級5位・斎藤陽二(29)=角海老宝石=と対戦し、8回TKO負け。試合後、都内の病院に救急搬送され、急性硬膜下血腫のため、開頭手術を受けた。そして9日、28歳の若さで天国に旅立った。
帝拳ジムはこの日夜、浦川さんの通夜が滞りなく行われたことを報告。「故 浦川大将は、幼少期から野球で鍛え上げた強靭な肉体と精神を土台として、入門したその日から毎日遅くまでジムで汗を流し、アマチュア経験豊富な選手達とも肩を並べて練習に励みました。そのボクシングに対するひたむきな姿は、確かに私たち選手、スタッフの心に刻まれております。
ここに、かけがえのない仲間を失った悲しみを禁じ得ず、誠に痛惜の念に堪えません。
ご遺族の皆様には、心よりお悔やみ申し上げます」などとコメントした。
浦川さんは1997年3月7日、東京・葛飾区生まれ。2018年3月にプロデビュー。2度目の挑戦となった20年度の新人王トーナメントで、全日本ライト級新人王を獲得した。23年11月の日本同級挑戦者決定戦で三代大訓(横浜光)に判定負けを喫したが、24年4月に神足茂利(M・T)に6回TKO勝ちして再起。
2日の興行では、東洋太平洋スーパーフェザー級(58・9キロ以下)タイトルマッチ後に神足茂利さんも救急搬送され、急性硬膜下血腫で緊急手術を受けた。その後、8日に死去した。28歳だった。