少年漫画誌「週刊少年ジャンプ」で2018年まで連載され、コミックスシリーズ世界累計発行部数(デジタル版含む)7300万部を誇る人気漫画「銀魂」のイベント「銀魂まるちばーす祭り」が16日、都内で行われ、映画「新劇場版 銀魂 ―吉原大炎上―」が来年に公開されることが発表された。

 抱腹絶倒のギャグと壮絶アクション、人情や絆も詰め込んだ痛快エンターテイメントで、テレビ&劇場アニメシリーズ化、実写映画化されている同作。

今年10月にはスピンオフ小説「3年Z組銀八先生」のアニメ化も決定している。

 新作映画の物語の舞台は地下遊郭都市・吉原。“夜王”鳳仙に支配され、光を失った街に万事屋の銀時、新八、神楽の3人が足を踏み入れる。「お前にゃ俺の火は消せねェよ。俺達の火は消せやしねェ」という銀時のアツい台詞から始まる特報映像には万事屋メンバーのほか、月詠、晴太、日輪、神威、鳳仙といった“吉原炎上篇”に登場するキャラクターたちが登場。さらに原作では同エピソードに登場しなかった攘夷(じょうい)志士でかつての銀時の盟友・桂や、真選組の近藤・土方・沖田・山崎の姿まで。また、映像のラストでは、鬼気迫る炎の中で静かに立ち上がる銀時の姿が描かれ、激しいバトルと魂のぶつかり合い、劇場版ならではのスケールと新たなドラマが垣間見える。

 この日のイベント内で映画公開が発表されると、イベント会場では大歓声が起こった。志村新八役の坂口大助が「というわけで、新劇場版やっちゃいます!銀魂20周年プロジェクトの最後は映画です!」と報告した。

 漫画が連載開始20周年を迎えた23年から、アニメが放送開始20周年を迎える26年までを”銀魂イヤー“として「銀魂20周年プロジェクト」と題した様々な企画を開催中。その最後を飾る映画公開を受け、原作者である空知英秋氏も「皆様の応援のおかげで銀八先生アニメ化、そして、またまた映画が製作される事になりました。ありがとうございました」と感謝。

「連載が終了してから6年もたつ作品が、未だに汚い大人達の小銭稼ぎの道具になり、味がしなくなるまでしゃぶり尽くされているのを見るのは、それはそれで作家冥利(みょうり)に尽きるなと通帳を眺めながら感じております」とコメントした。

 また、銀時の声優を務める杉田智和について「銀魂はアニメも小説も映画も実写も全部なんとか成功…というか成功したように見せてギリギリ勝ち逃げしてきた稀(まれ)に見る幸せな作品ですが、このままいくとどこかで大爆死するまで止まれない事になるので、そろそろ杉田さんの下半身事情等の問題で華々しく爆散し終わっていくのも銀魂的には勝ち逃げかなと感じております。皆さん銀八先生、映画、共々、杉田智和のこれからの活躍にも期待していてください」と触れつつ、最後には「一番汚い黒幕より」と締めた。

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