スイス南部で開催中の第78回ロカルノ国際映画祭の授賞式が16日行われ、シム・ウンギョンと河合優実が出演する三宅唱監督の映画「旅と日々」(11月7日公開)が、グランプリの金豹(ひょう)賞を受賞した。
日本人監督作品の同賞受賞は、2007年の小林政広監督の「愛の予感」以来、18年ぶりとなる。
漫画家・つげ義春氏の作品の原作にしたロードームービー。”ライバル”である他作品の関係者などからの拍手を受けると「信頼、愛を完成した映画を通じて共有できたら、こんなに幸せなことはありません」と感謝して降壇。客席に座った2人の女優もトロフィーを触りながら受賞の喜びを分かち合っていた。
同映画祭は1946年に始まった映画祭で、世界三大映画祭と呼ばれるベルリン、カンヌ、ベネチアに並ぶ歴史を持つ。三宅監督は12年の「Playback」以来、13年ぶりの出品だった。