◆新日本プロレス「G1 CLIMAX 35」(16日、有明アリーナ)観衆4558

 新日本プロレスは16日、有明アリーナで「G1 CLIMAX 35」決勝トーナメント(T)を行った。

 セミファイナルでEVILが辻をScorpion Deathlockからのレフェリーストップで破り10年連続10回目の出場で初のファイナル進出を決めた。

 メインイベントのザックとTAKESHITAは、両者が持てる技のすべてを出し尽くすクリーンファイト。TAKESHITAが掟破りのザックドライバーを炸裂すればザックもセイバードライバーで逆襲。TAKESHITAが雪崩式レイジングファイヤーでザックの脳天を突き刺すとワガママからのレイジングファイヤーで勝利し優勝戦へ駆け上がった。

 昨年に続く連覇を逃したザックはバックステージで「チャンピオンとして決勝に行けるわけがないという考えは間違いだ。2年連続で優勝できると思ってた。少なくとも俺は自信があった。結局、俺が決勝に進むのを止めるために、あの男は文字通り俺を殺そうとしてきた。でも大声で言ってやるよ。おめでとう。今日、お前はより優れたレスラーだった。それだけだ」とTAKESHITAを祝福した。

 一方で「負けるのはクソほど最悪だ。

『G1 CLIMAX』を敗退するのも、ホントに最悪だ。なによりも、チャンピオンでいながら『G1 CLIMAX』敗退なんて、マジでクソほど最悪だ。こともあろうに、決勝でEVILと対戦することをもの凄く楽しみにしていたんだ。全世界に向けてアイツを30秒で仕留めて、優勝テープが片付けられないうちにパブで祝杯をあげようとしてたのに……クソッ……」と唇をかみしめ「まぁ、タケチャン、俺はTAKESHITAに『G1』を優勝してほしい。ナリタ、ショータ、そしてTAKESHITAだ。もしEVILが優勝したら多分俺は太平洋に身投げするから王座は空位になるってことだ。最悪だ、負けるのは最悪だ。頭から落とされるのもクソほど最悪だ」とTAKESHITAの制覇を祈っていた。

 ◆8・16有明全成績

 ▼第0試合 20分1本勝負

松本達哉、タイガーマスク、○真壁刀義(9分48秒 逆エビ固め)ゼイン・ジェイ●、安田優虎、嘉藤匠馬

 ▼第1試合 20分1本勝負

○田口隆祐、エル・デスペラード、YOSHI―HASHI、上村優也、海野翔太(8分54秒 横入り式エビ固め)マスター・ワト●、YOH、矢野通、小島聡、タイチ

 ▼第2試合 20分1本勝負

高橋裕二郎、○ドン・ファレ(4分28秒 エルボードロップ→片エビ固め)本間朋晃●、ボルチン・オレッグ

 ▼第3試合 20分1本勝負

ジェイコブ・オースティン・ヤング、○カラム・ニューマン、グレート―O―カーン(9分34秒 ファイヤーボルト→片エビ固め)村島克哉●、エル・ファンタズモ、棚橋弘至

 ▼第4試合 30分1本勝負

永井大貴、○鷹木信悟(6分34秒 WARスペシャル)外道●、デビッド・フィンレー

 ▼第5試合 30分1本勝負

金丸義信、○SANADA(6分25秒 体固め)石森太二、ドリラ・モロニー●

 ▼第6試合 30分1本勝負

DOUKI、SHO、○成田蓮(8分30秒 クロス式ヒザ十字固め)ハートリー・ジャクソン●、藤田晃生、大岩陵平

 ▼第7試合 『G1 CLIMAX 35』準決勝戦 時間無制限1本勝負

○Aブロック1位・“キング・オブ・ダークネス”EVIL(18分01秒 レフェリーストップ)Aブロック3位・辻陽太●

 ▼第8試合 同時間無制限1本勝負

○Bブロック3位・KONOSUKE TAKESHITA(26分46秒 レイジングファイヤー→片エビ固め)Bブロック1位・ザック・セイバーJr.● 

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