◆ギヨームドルナノ賞・仏G2(8月16日、ドーヴィル競馬場、芝2000メートル)
凱旋門賞・仏G1(10月5日、パリロンシャン競馬場、芝2400メートル)参戦に向けた前哨戦として出走したアロヒアリイ(牡3歳、美浦・田中博康厩舎、父ドゥラメンテ)は、スタートで出遅れたが、巻き返して序盤から先頭へ。仏ダービー2着馬クアリフィカーやG1で2着2回のラシャバーなど5頭立てのなか、鞍上のクリストフ・ルメール騎手が上がりの速い競馬に持ち込み、そのまま後続を完封した。
クリストフ・ルメール騎手「このレースを勝つことができてすごく嬉しいです。久しぶりのドーヴィルでの競馬だったこともあり、今日勝つことができた事は本当に嬉しいです。馬はとても強かったです。道中は冷静に走ってくれて呼吸も完璧だったので、直線でもすごくいい反応をしてくれました。凱旋門賞では馬のレベルも違いますし、競馬場もドーヴィルとは違いますが、とても強い勝ち方をしたので凱旋門賞でも勝負になると思いますし、挑戦する価値は十分にあると思います。ドーヴィルで日本馬が優勝したということで、皆さん喜んでいただければと思います。今日は本当にありがとうございました」
田中博康調教師「まずはこのレースを勝つことができて非常に嬉しく思います。レースでは、必ず逃げなければならないとは考えていませんでしたが、このメンバーでこの頭数で内枠を引いたというところで、選択肢の一つとしては考えていました。この馬は4か月ぶりの出走だったのですが、正直なところ出国して現地に着いてからとても順調にいったとは言えない中で、この馬の力と担当者がしっかりこの馬に向き合ってベストを尽くしてくれたこともあって、絶好調というところまでは持ってこれていないなという状態でしたが、走れる状態ではあるなと思っていました。このレースの内容や結果次第で凱旋門賞にいくというプランでフランスに来ているので、まずは良い内容で勝てて良かったなと思います」