俳優・吉沢亮の主演映画「国宝」(李相日監督)の興行収入が17日までに105億円を突破したことを18日、配給する東宝が発表した。日本映画の実写作品では「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(2003年)以来、22年ぶりとなる。
主演の吉沢は「こんなにも沢山(たくさん)の方に愛していただき、感謝しかございません」と大台突破に感無量のコメント。「僕自身にとっても特別な映画になりました」と自身の”代表作”に誇りを持っている様子だった。
一方、共演の横浜流星は「この上ない幸せを感じていますし、日本映画を発展させるための責任が更に強くなりました」と改めて気を引き締めた。その上で「まだまだ上映中なので、観られていない方は是非」と呼びかけた。
邦画実写作品の歴代興収ランキングで、本作よりも上にいるのは「踊る―」(173・5億円)と「南極物語」(1983年、110億円)の2作品のみ。どこまで数字を伸ばすか、注目される。
主な出演者と李監督のコメントは以下の通り。
▼吉沢亮
たとえ少数でも見てくれた方の人生に寄り添うような、心から大切に思ってもらえるような映画にしたいと言う思いでこの作品に参加しました。こんなにも沢山の方に愛していただき、感謝しかございません。ご覧になった皆様から沢山の熱のこもったお言葉を頂戴し、この作品に参加して良かったと心から思わせて頂いている日々でございます。僕自身にとっても特別な映画になりました。
▼横浜流星
映画「国宝」が沢山の方々に届き、愛して頂けて心から感謝申し上げます。
▼渡辺謙
公開から2か月と少し、こんなに多くの方々に足を運んで頂き、驚きと共にとても嬉(うれ)しく思っています。スタッフ、キャスト、監督、この映画に携わった全員の情熱と努力が報われました。撮影中は自分にとって芸道とは何か、舞台に立つ心構えとは、様々に問い直す時間でした。俳優として歴史に残る作品に参加出来てとても嬉しく思っております。ありがとうございます。
▼李相日監督
古い、昔の映画の中でしか見たことがない光景でした。ご高齢の方から中高生の若者まで、男女を問わず満場の観客たちが皆同じスクリーンを見つめる。