タレントの中山秀征が18日、東京・中央区「銀座鳩居堂」で「第二回中山秀征書道展」(8月19~31日)へ向けた取材会を行った。

 今回のテーマは「智慧」。

「カンヌ国際映画祭」作品展にて発表した「不敗」「無心」「禅」「笑門」など約20作品の展示を予定している。タレントの書道展を開催したことはないという「銀座鳩居堂」での開催を受け、中山は「坪単価が一番高い場所。多くの先輩方も愛してきた鳩居堂」と喜びをかみしめ、「気持ちも引き締まるし、気合も入る。より多くの方に見ていただける会場になった。ぜひともごらんいただければ」と意気込んだ。

 また、お気に入りの作品についてはまっさきに「不敗」をあげ、「勝てば勝っただけ敵が増えるのですが、『不敗』というのは負けないようにするということ。それが自分の生き方にあってる。結果、全勝ですね(笑)長くやるというのはそういうこと」と自身の生き方を重ねて語った。

 中山は小学生のころから書道を習い、小2のときに作品「赤とんぼ」で群馬書道協会賞を受賞。中学1年には「東大寺門」で群馬県警本部長賞を受賞している。

 さらに独立書展で佳作・毎日書道展で入選と一般の部で評価を受けるなど、50歳を超えてから精力的に書道に取り組んできた。昨年地元の群馬県藤岡市で開催した個展では約2週間で3万2000人以上の動員を記録。

今年5月にはカンヌ映画祭関連イベントでの展示を経験した。

 「不敗」「笑門」はカンヌで購入希望者がいたといい、「(カンヌでは書道は)アートだと言われて、驚きました。笑門に関しては『半分”笑“の方を売ってくれないか』と言われちゃった(笑)『これは2つでセットなんだ』と説明したら『そうなのか』と真顔で言われました」とエピソードも明かした。

 また、海外進出について「日本の伝統的な書道を世界の多くの人に見てもらいたい。いろんな国で展示の機会があればどんどん挑戦していきたい」と力を込めた。

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