夏の自由研究「これホント?」の第3回は、「夏は軽量馬」説を、東西記者の対談で取り上げる。

 美浦担当・浅子(以下、浅)「札幌記念は戸田さんの◎トップナイフ(10番人気)が1着。

お見事でした」

 栗東担当・戸田(以下、戸)「3着が抜けたし、馬連は7000円台…。夏競馬は穴党として嫌いじゃないけど、今年は少し爆発しきれてないなぁ…」

 浅「いやいや、十分じゃないですか(笑)。『夏は軽量馬』というイメージがあるので、馬体重を20キロごとに区切って調べてみると冬と夏の勝率で面白い傾向が出ましたよ」

 戸「夏に勝率が上がるのが479キロまでで、(540キロ以上を除く)480キロ以上は落ちてるな」

 浅「そうなんです。軽い方がパフォーマンスを上げるということが数字に表れています」

 戸「ある調教師は夏は小回りだったり、平坦が多い。小柄だと一瞬の切れで勝負できるし、器用に立ち回れる感じもする。大型馬は大きなコースで長くいい脚を使うイメージと言っていた」

 浅「美浦のある調教師は筋肉質だと発汗が増えて体内に熱が籠もるので、夏負けの原因になると教えてくれました」

 戸「馬体が薄い馬の方が代謝がうまく回るということやな」

 浅「食物をエネルギーに転換する際にも熱が発生するので、食事量が影響するかもという意見もありましたよ」

 戸「夏は牝馬が強い。牡馬に比べて体が小さい牝馬の活躍も要因では? とも言われたな」

 浅「さまざまな要素を加味するとこの説はアリですね! 戸田さん、札幌記念3着のアラタ(13番人気)は472キロで、人気馬は大型馬が多かったです」

 戸「ホンマやな。先週にこの検証をしておきたかったわ(笑)」

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