大相撲で23歳の幕下・海真(田子ノ浦)が22日、東京・墨田区の両国国技館で健康診断を受診した。体重、血圧測定は順調にこなしたが、最後に受診した「採血」に苦戦した。
左右両腕を交互にゴムチューブで締め付けて、血管を浮き上がらせようとしたが、20分近い努力もむなしく、厚い筋肉の下に隠れた血管は見つからず。担当者は両腕からの採血を諦め、右手の甲に針を刺したが、血は流れ出てこなかった。針を刺された海真は思わず顔をしかめ、「痛い!」と声を飛ばした。その後は左腕を下げた状態で、左手甲の小指の付け根部分に針を刺し、無事に採血に成功した。
健康診断終了予定時刻は正午で、海真は終了10分前の11時50分から採血を開始。結局採血には約30分を要した。一緒に来た同部屋2人は先に帰り、後から受診力士たちにも先を越され、1人で会場に居残りとなった。
受診後に海真は「調子の良い日と悪い日があるが、今日は調子が悪かった」と疲れ切った様子。手の甲での採血については「僕が手の甲での採血を拒んでいただけ。手の甲で取ると次の日も痛くて、まわしを取れなくなる」と、左四つを得意とする海真ならではの事情も明かした。