◆バレーボール世界選手権 第2日(23日、タイ・バンコクほか)
1次リーグが行われ、H組の世界ランク5位・日本は初戦で、同44位のカメルーンに3―0で快勝し、白星発進した。先発に抜てきされた19歳の秋本美空が両チーム最多18得点、石川真佑主将(ノヴァーラ)がチーム2位の11得点でけん引した。
主将が勝負を決めた。マッチポイントからセッターのアンダートスに、レフトから石川がスパイクを決め切ると、ホッとした表情を浮かべた。フェルハト・アクバシュ監督は19歳の秋本、21歳の北窓ら若手を初戦に抜てき。格下相手に序盤は苦戦しながらも白星発進。石川主将は「出だしは硬さがあってあまり良くなかったけど、しっかり立て直してできた。3セット目は少しずつ硬さもほぐれてきたけど、自分たちのクオリティーが良くなかったなと思います」と勝利にも、反省が口をついた。
第1セットは石川、セッター関の主軸に加え、アウトサイドヒッター秋本、北窓の若手、ミドルブロッカーには4位に入ったネーションズリーグ(NL、6~7月)では控えだった山田、荒木を起用。いきなり3連続失点し、高さのあるカメルーンのブロックに阻まれる場面も見られ、なかなかリズムに乗れず、手を焼いた。いずれもセット中盤に点差を離すことができたが、試合内容には課題が残った。
NLで4位に入った日本は、今年の大一番、世界バレーで15年ぶりの表彰台に挑む。1次リーグはカメルーン戦後、25日に格下のウクライナ、27日に前回覇者のセルビアと当たる。
◆女子のバレーボール世界選手権 1952年に初開催され、日本は60年大会から参加し、優勝は3度(62、67、74年)。3年ぶりの開催で、これまでは4年に1度行われてきたが、今年から隔年開催。32チームがA~Hの8組に分かれて、総当たりの1次リーグ(L)を行い、各組上位2チームがノックアウト方式で行われる決勝大会に進む。決勝トーナメント1回戦は29日~9月1日、同3~4日に準々決勝、同6日に準決勝、同7日に決勝を行う。