◆卓球 ノジマTリーグ(23日、神奈川・平塚総合体育館)

 男子は金沢ポート(金沢)が木下マイスター東京(東京)を3―1で退け、4連勝(4勝1敗)を飾った。第1試合のダブルスで谷垣佑真、小林広夢組が敗れたが、第2試合のシングルスで張禹珍(韓国)が0―2から大逆転勝利。

第3試合の田中佑汰も勝って、第4試合は谷垣が吉村和弘に3―0のストレート勝ちで締めた。

 谷垣は勝利後に取材に応じ、「2番のチャン・ウジン選手が0―2からまくってセットオールで勝ってくれた。その流れで田中選手、僕と勝ち切れて。2番から流れをつくってくれました。(開幕黒星の)琉球戦でダブルスとシングルスの2点を失った。苦い経験から必ずどちらかを取るという強い気持ちで臨んだのがいい結果につながったと思います」。勝利後は金沢ポートの名にちなんで船長のかぶり物を頭に身につけ、ポーズを取る、今年から始めたパフォーマンスでファンを喜ばせた。

 2003年生まれの22歳で、同学年には世界ランク3位で岡山のエース・張本智和、5月の世界卓球男子ダブルス金メダルで愛知工大で仲間の篠塚大登ら実力者がそろう。そんな中、谷垣は1月の全日本選手権男子シングルスで初の4強入り。準決勝で篠塚に敗れはしたものの、3位の好成績を収めた。「同期にスター選手がたくさんいるので、僕も見習いたい」と刺激を胸に、飛躍を期す。

 今季、岡山から移籍してきた。

石川県出身で主将の松平健太に対しては「小さい頃、ファンで…」と照れ笑いで明かす。松平が得意とする「王子サーブ」の映像は何度も見てきたといい、尊敬のまなざしを向ける。「一緒に戦えることがうれしい。“三年目の正直”というのは僕らもそう、松平キャプテンが一番強く思っているので、期待に応えられるメンバーで頑張りたい」と言葉に力を込めた。チームはリーグ参戦3季目で初のプレーオフ、そして頂点を掲げる。22歳の奮闘がチームを押し上げる。

 ▼王子サーブ トスを高く上げてしゃがみ込み、ラケットを顔の前で縦に振り、バック側でサイドスピンをかける。女子の福原愛や元世界ランク1位の丁寧(中国)らが使っていた。

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