◆第20回キーンランドカップ・G3(8月24日、札幌・芝1200メートル、良=1着馬にスプリンターズS優先出走権)

 サマースプリントシリーズ第5戦のG3は16頭立てで争われ、2番人気で松山弘平騎手騎乗のパンジャタワー(牡3歳、栗東・橋口慎介厩舎、父タワーオブロンドン)が直線で抜け出し、前走のNHKマイルCに続く2連勝で重賞3勝目を挙げた。秋の大目標とするオーストラリアの1着賞金約5億円のゴールデンイーグル(11月1日、ランドウィック競馬場)に向けて、好発進を決めた。

松山騎手は史上7人目のJRA全10場制覇を達成した。勝ち時計は、1分8秒2。

 3/4馬身差の2着は4番人気のペアポルックス(松若風馬騎手)、さらに半馬身差の3着は3番人気のカルプスペルシュ(横山武史騎手)だった。

 三浦皇成騎手(ウインカーネリアン=5着)「体は週を追うごと良くなっていたが、息のほうは違いました。この後は使って無事なら、もう一段階上がってくると思います。楽しみです」

 佐々木大輔騎手(カルロヴェローチェ=6着)「折り合い面は大丈夫でした。最近は1200の差し馬に変わってきた感じがします。今日はリズム良く走れました」

 戸崎圭太騎手(エーティーマクフィ=7着)「スタートを出て、ある程度のポジションを取れましたが、長くいい脚を使う馬なので外めを走らせたかった。枠が内枠でしたからね。最後はじりっぽくなってもこられているので、展開などがはまればチャンスはあると思います」

 カリス・ティータン騎手(プルパレイ=8着)「馬は最後まであきらめずに伸びてくれました。もう少し直線の長い競馬場が向いていそうです」

 クリストフ・ルメール騎手(モリノドリーム=9着)「スタートしてから、あまりスピードを出してくれなくて後ろからになりました。直線はちょっと伸びましたけど、前の馬には届きませんでした」

 坂井瑠星騎手(フィオライア=10着)「楽にポジションを取れました。

出せる力は出し切りました」

 北村友一騎手(レイピア=11着)「ここ3走はスローペースで競馬をしていましたが、今回は流れたので折り合い自体は楽でした。ただ、ペースが速かったので馬が戸惑って、促さないとついていけませんでした。間違いなくいい馬ではあるし、今後一線級と戦っていくなかでいい経験になったのでは」

 アレクシ・バデル騎手(クファシル=12着)「スタートして周りが速くて、テンで行けませんでした。最後は脚を使っていますが、1200メートルだと忙しいかなと感じました。距離を延ばすか、このまま1200メートルならブリンカーなど馬具を工夫してもいいかもしれません」

 松岡正海騎手(ジョーメッドヴィン=13着)「スタートでごちゃついて位置を取れず、後方からの競馬になってしまった。外(の馬の行き脚)が速かったし、今回はスタートが良くなかった」

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