テニスの今季4大大会最終戦全米オープンは日本時間24日深夜に開幕する。女子シングルスで2018、20年全米優勝、世界ランキング25位の大坂なおみ(フリー)は、新たなコーチを迎えて臨む。
大坂は先月末、昨年10月からタッグを組んできた名将パトリック・ムラトグル氏との関係解消を公表。新たに現在NO1のイガ・シフィオンテク(ポーランド)を昨年10月まで指導してきたトマシュ・ビクトロフスキ氏と“お試し期間”をスタートさせた。
大坂はムラトグル氏からは「本当に多くのことを学んだ。どんな状況でも自分を鼓舞し続けることなど」といい、現在は「ポイントの組み立て方などを学んでいる。以前とは少し違うけれど、楽しみながらやれている」と前向き。新体制初戦となったナショナルバンク・オープン(カナダ・モントリオール)では決勝で敗れ21年全豪以来のツアー優勝はならなかったが、さすがの復調ぶりを見せつけた。「確かにあの大会はターニングポイントになったかもしれない。やっとリラックスしてプレーすることができた。シーズンの終盤戦を前に、今から楽しみ」と自らへの期待を隠さない。
大好きで2度優勝の全米は「特別な大会。(優勝する可能性が高いのは)全米か全豪だと思うけれど、全米の方がより声援を感じている」と思い入れは深い。「家族のほとんどが来てくれる。
1回戦では99位のヒリート・ミネン(ベルギー)と対戦する。過去の対戦はクレーコートでの1度だけ。24年マドリード・オープン1回戦で6―4、6―1で圧倒した。「今回はサーフェスが違うからわからない。メインドローに入る選手は誰もが手強いし、ベストを尽くさないといけない」と気は緩めずに挑む。