大相撲の横綱・大の里(二所ノ関)が24日、金沢市の運送会社「北陸貨物運輸」から土俵入りで使用する三つぞろいの化粧まわしを贈られた。25日に金沢市で行われる夏巡業の土俵入りでお披露目を予定している。
贈呈式は石川・白山市の同社営業所に社員ら約200人が集まり、大型貨物トラックの荷台をステージにして行われた。営業所を訪れたのは高校時代以来だという大の里は、秋場所(9月14日初日・両国国技館)に向け「先場所は思うような成績が残せなかった分、この化粧まわしを着けてしっかり優勝目指して頑張ります」と述べた。
同社は父・中村知幸さんが30年近く運送ドライバーとして勤務している。山田秀一会長の計らいで、化粧まわしのデザインは金沢市在住の陶芸家で日本芸術院会員、十一代大樋長左衛門さんが担当。絵柄は中心の大の里が「光を放ってくれる横綱」との意図で絵柄は大の里が太陽、太刀持ちが地球、露払いが地球となっている。
また、太陽の絵柄の上には「我即宇宙 宇宙即我」と記されている。提案した師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)は「宇宙というのは非常に安定して最もバランスのいい空間。その宇宙と大の里が一体となり、全力で相撲を取り切る覚悟を表している言葉」と解説。「究極を言えば、大の里が動いたら宇宙が動く。そんな力士になってほしいというのが私の願い。そのような力士になれるようにしっかりと指導していきたい」と思いを明かした。