◆女子プロゴルフツアー CATレディース 最終日(24日、神奈川・大箱根CC=6652ヤード、パー72)
最終ラウンドが行われ、プロ4年目の桜井心那(ニトリ)が2年ぶり5勝目を飾った。首位に6人が並ぶ大混戦で迎えた最終18番、グリーン左のバンカーから3打目を50センチにピタリ。
21年から下部ツアーで同組で回ったのを機に意気投合。毎秋、一緒にディズニーリゾートに行くほど仲良しだ。昨オフに食事した際、桜井からキャディーをお願いすると、すぐに快諾されて実現。吉田は女子プロのバッグを担ぐのは4人目で、初めて優勝を飾った。
初日から3日間、首位を守った桜井を支えた吉田は「彼女はここ2年、苦戦してたのを知ってた。昨日から『こういう経験はこの先も必ず起こる。これを乗り越えていかなきゃきけない。いい経験になるから、しっかり乗り越えよう』と伝えた。乗り越えて自分でつかみ取った優勝なので、素晴らしい」とたたえた。
桜井のすごさについて「パッティングがピカイチ。今回、目沢(秀憲)コーチのところから見つけてきたパターを使ってたけど、自分の感覚に合ったものを見つけられたのはすごい。
本来であれば、キャディーに支払われる報酬や優勝ボーナスも「私は今回は0円です。いらないって言ってます。本音は4ケタ、ほしいですよ(笑)」と、ノーギャラであることを明かした。
今後の再タッグについては「絶対来ないです。私から言うことは何もない。彼女はもう乗り越えたので、私は今回でお役御免です」。優勝の祝勝会は「私、忙しいんで…」と笑ったが、「今年はユニバーサル・スタジオ・ジャパンにでも行こうかな」と声を弾ませた。