毎夏恒例の日本テレビ系チャリティー番組「24時間テレビ48―愛は地球を救う―」が31日、東京・両国国技館で放送を終えた。チャリティーマラソンランナーのSUPER EIGHT・横山裕(44)は、105キロを完走。

「マラソン子ども支援募金」だけで7億円を集めた。体調不良により急きょ、生放送を欠席したKing&Prince・髙橋海人(26)の代役として、Travis Japan・松田元太(26)が番組を盛り上げた。

 国技館にたどり着いた横山の顔は、涙と汗と達成感がにじんでいた。サプライズで入り口に待ち受けたSUPER EIGHTのメンバーに「行ったれ!」と背中を押され、午後8時45分、両手を上げてゴールテープを切った。感極まった表情で「皆さんのおかげで乗り越えることができました。メンバーにも助けられました」と感謝。亡き母に向け「オカン、見てんのか? 俺やったぞ、マジでやったぞ」と空を見上げ、絶叫した。

 自身の生い立ちともリンクし、挑戦を決めたマラソン企画。幼い頃に両親の離婚や母の闘病を経験し、2人の弟が児童養護施設に預けられた過去から「似た境遇の人たちの存在を知ってほしいし、勇気づけたい」との一心で、6月からマラソン練習を重ねてきた。

 横山の強い覚悟に列島が呼応した。30日午後8時11分に親友の相葉雅紀(42)の激励を受け出発し、わずか5分でマラソンへの募金額は1億円を突破。その後も弱音を吐かずに歩みを進め、ゴール直後には7億40万8600円との途中集計が発表され、昨年のランナー・やす子(26)による「マラソン児童養護施設募金」の4億3801万4800円(完走時)を上回った。

 炎天下のラン。都心の最高気温は36度まで上がった。顔をしかめ、足を引きずる場面もあったが、仲間たちがその背中を押した。この日は、同局系「ザ!鉄腕!DASH!」で共演する城島茂(54)とSixTONES・森本慎太郎(28)がにんにくを用いた力飯を差し入れ、WEST.やAぇ!groupら後輩も続々と応援に駆けつけた。

 疲労もピークに達した最終盤には空を見上げ「何度もオカンの顔が浮かんできた。オカンにようやったと言われたい」と15年前に他界した最愛の母に鼓舞され、105キロを走破。支援を待つ子どもたちに約束した“絶対完走”を有言実行し、最高の親孝行を果たした。

 完走直後に生放送された、SixTONESのレギュラー番組にも車いす姿で登場。ゴール時に両手を上げた理由を、「松村(北斗)君にやってほしいと言われた、マツケンサンバのオレ!のポーズをした」と後輩との約束も守ったことを告白。当の松村は「めちゃめちゃうれしかったけど、(提案したことを)我々は忘れていた」と白状しながら、先輩の力走をねぎらった。

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