東京Vは4日、都内で順大と練習試合を行い、1―1で引き分けた。

 リーグ戦で出場機会が少ないメンバーや今夏加入したDF松田、吉田、FW唐山らが出場。

前半42分に失点を許して前半は0―1で折り返し。後半の終盤にようやく押し込む時間帯となり、後半45分にFW熊取谷の左CKをFW白井亮丞が頭で合わせて同点に持ち込んだが、1―1で引き分けに終わった。

 J1残留圏内の14位にいるものの、2年連続残留に向けては選手層の底上げが急務となっている。しかし、この日の練習試合ではチーム全体でなかなか見せ場を作る場面も少なかった。城福浩監督も「今日は最後にケツに火が付いた、相手に付けてもらった最後の15分以外は本当にちょっと情けないというか、彼らも一生懸命やっているんですけど、この速度でのチームの底上げではなかなか難しくなると思うので、色々な方法を使ってもっと(底上げを)スピードアップしていかないといけない」と厳しく指摘した。

 リーグ戦再開となるFC東京戦(15日・味スタ)までの中断期間で、残り1試合練習試合が行われる見通しで、主力組に割って入るような選手の台頭が期待される。それだけに、指揮官は「与えられた時間で、自分が本当にこのチームの今年の戦力に関わっていくんだという思いがある選手にチャンスをあげたいし、チャンスを平等に与える時期ではもうないと思うので。ここはよりシビアになっていくかな」と、選手の競争心をあおった。

編集部おすすめ