J2藤枝MYFCの須藤大輔監督が4日、静岡県藤枝市で講演を行った。静岡銀行が主催する「地域共創セミナー」で講師を務めたもので、地域の企業経営者を中心に約100人が集まった。

 講演の冒頭では、水戸や甲府でFWとして活躍していた現役時代の映像が紹介され、「ほとんどがワンタッチゴール。仲間がいないと結果を出せない選手でした」と須藤監督。チームメートの存在の大切さを強調した。

 また、超攻撃サッカーを掲げる現在の藤枝についても解説。ビルドアップ時のミスから失点するケースが多いものの、「0―5で負けても、4連敗しても、このサッカーはやめない。勝つ確率が高いサッカーなので、ブレないことが一番大事」と話した。今後の「やりたいこと」について、「日本のどこで試合をしても、藤色のサポーターがスタンドを埋め尽くす。見ていて楽しい、夢や希望を与えるサッカーを見せていきたい」と力をこめた。

 質疑応答のコーナーでは「優秀な社員が起業したり、引き抜かれたりする。移籍についての考えは」という質問も。過去には現日本代表のMF久保藤次郎(柏)やFW渡辺りょう(磐田)がシーズン途中で移籍しているが、「うれしいです」と監督は即答。ただし大事なことは、獲得を申し込んできた相手が本気かどうか。

移籍期間の終盤になって、いきなり来る話には「全力で引き留めます」と笑った。

(里見 祐司)

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