J1の京都は4日、京都・城陽市内のグラウンドで約1時間練習を行った。チームは現在9試合連続負けなしで、10試合を残して首位。

残り試合数も少なくなっていく中、チョウ貴裁監督は「連戦も含めて、目の前の試合を全員の力で勝ち点3を取る努力をしたチームが、最後気づいた時にその順位で終わっている。そこに対して努力を続けていきたい」と、優勝争いへ意気込んだ。

 9月は中断期間が明けると12日に広島(Eピース)、20日に清水(サンガS)、28日に町田(サンガS)、28日にC大阪(ヨドコウ)と試合が続く。特に町田、広島とはいずれも勝ち点差4という中で、結果次第では悲願の初優勝がグッと近づく日程。チームとしても、神戸から加入したMF齊藤未月はフルメニューに復帰し、MFマルコトゥーリオも別メニューながら調整。この1週間を経て、チームはより万全な状態に仕上がるはずだ。

 京都は、J1の順位では2002年の5位が最高で、他のシーズンでは、全て2ケタの順位で終えている。今季で5季目となる指揮官は「京都はJ1で優勝争いをしたことがあまりないチームですし、その経験がないからこそ怖い物知らずなところを十分に生かしながらやっていきたい」と前向きに捉え、「最後勝ち取るチームは、目の前の試合を全部決勝戦のつもりで戦っていくというのが世界的にも正しいと思っている」と、姿勢は一貫している。「ここからはいい意味で上を見て、一目散に駆け上がるつもりでないと。途中で下を見て後続がどうなっているかなって言っていたら、思っていたより近くにいたり、逆に抜かれいていたりすると思う。上だけ見て走っていくことが大事で、その前に目の前のハードルを乗り越えて山を登っていくことが大事」。一戦必勝で、京の都に歓喜をもたらす。

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