【オークランド(米カリフォルニア州)6日=金川誉】FIFAランク17位の日本は、同13位のメキシコと0―0で引き分けた。約2年ぶりにアジア勢以外との対戦となり、内容面では手応えをつかんだが、ゴールを奪うことはできなかった。
得点こそ生まれなかったが、右ウィングバックで先発したMF堂安律は「この完全アウェーで、圧で押し負けない、特に前半は強度で圧倒し、大きな収穫があった」と手応え。守備では堂安の積極的なプレスバックに相手が嫌がる場面も随所に見られ「今日は前で守備できたので自分の良さの守備の仕方が出来た。(板倉)滉くんがかなり押し上げてくれて、右サイドの守備は完璧に近かった」とうなずいた。
メキシコの選手は後ろからのタックルを多く仕掛けてきたが、「僕は好きですね。ああいうちょっと熱くなる方がやりがいがあるので。今日は楽しかった」と全く意に介さず。「やりあいになりすぎず、日本人の賢さ、したたかに狙っていくところはもっとチームとして発揮できる。今日のテストマッチは素晴らしい機会だったと思いますし、ミーティングでフィードバックができれば。いい振り返りができる90分だった」と見据えた。
日本代表は9日(日本時間10日)にオハイオ州コロンバスで米国代表と戦う。直線距離で約3800キロある長距離移動な上に、3時間の時差。さらに中2日でプレーすることになり、来年6月に開幕するW杯の本大会よりも厳しいスケジュールになる。