◇国際親善試合 メキシコ代表0―0日本代表(6日・米カリフォルニア州オークランド)

 【オークランド(米カリフォルニア州)6日=金川誉】日本代表が、約2年ぶりとなるアジア勢以外との対戦となったメキシコ代表との試合を0―0で引き分けた。

 好機を生かせず勝利こそ逃したが、DF陣に故障者が続出していた中、3バックの中央で先発したDF渡辺剛が存在感を示した。

 右の板倉、左の瀬古とともに先発し、立ち上がりから前線からの積極的なプレスに合わせて、ラインを高く設定しながら、ゴール前での守備ではGK鈴木彩も含めた守備陣でメキシコ攻撃陣をシャットアウト。後半15分にDF板倉が負傷交代し、DF関根が途中出場後は、キャップ数が全員1ケタ台(渡辺5、瀬古8、関根2)という経験の浅いメンバーがそろった中でも3バック全員が高い集中力で戦い抜いた。

 試合後、渡辺は「前の選手もきついし、全部が全部(プレスに)行けないので、そこからミドルブロックに切り替えるというのは、うまく今日は出来たと思います。自分たちのゲームプラン通りだったというのと、しっかり分析がうまくいっている試合だったと思います」と、チーム全体での成果を強調した。

 渡辺は後半4分頃にはメキシコのDFラインの裏に抜け出したMF堂安へのロングフィードでチャンスメイクするなど、冨安健洋(無所属)、伊藤洋輝(バイエルン)、高井幸大(トットナム)、町田浩樹(ホッフェンハイム)が負傷中で今回の代表活動に不在の中で、十分にレギュラー争いに割って入れるだけの高い能力を証明した。

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